映画『スクールオブロック』レビュー!小学生が叫ぶロックにシビレた!!
(12月10日更新)
※ネタバレ注意
まさに映画の王道!
2003年公開の映画『スクールオブロック』のレビューです。
まさかジャックブラックと小学生に泣かされるとは夢にも思いませんでした。
あらすじ
バンドバトル優勝を目指すデューイはロックを愛しすぎるあまりにバンドのメンバーから外されてしまう。居候先のネッドへ生活費を払うため経歴を偽装し名門校の教師を始めるなか、生徒たちの音楽の才能を見つける。生徒たちに「これが新しい授業だ」と偽りロックを叩き込み、念願のバンドバトル出場を目指す。
理想と現実のギャップに苦難する大人たち
映画の内容は子供たちのロックンロールですが、その中に大人たちの苦難も描かれています。
まだ夢を諦めきれない主人公デューイ
性格は自己中心的で常に前向きな『ロックバカ』ですが。しかしバンドバトル優勝を目指しているにもかかわらず、自分の受け持つ生徒に「人生で勝つのは無理、あきらめろ」と教えます。夢を叶える野心の中にもわずかながら『諦め』の感情がうかがえます。
夢を諦めたネッド
ネッドは元バンドマンです。性格はデューイと対照的です。気弱で居候のデューイを追い出すことができません。そんなネッドをデューイは「なぜ諦めた」と問い詰めます。そこでネッドは
自分はだませない ツキがないんじゃなく、実力がないんだ それが現実だよ
現実的なあまりにもつらい答えでした。
必要なのは夢ではなくてお金や実力。これが大人になるということなのでしょうか。
本当の自分を見せることができないマリンズ校長
『名門私立の校長』このワードだけでも堅苦しさが伝わってきます。ですが彼女はただのスティーヴィー・ニックス好きのひょうきんものだと言います。PTAからの重圧や校長という立場にやられて本当の自分を見せることが出来なくなっていました。
子供だろうが関係ない、これがロックだ!
最高のラスト20分。
「子供に遊びはいらない」日頃からの怒りをロック変えて叫びます。
『成績はオールAをとれ、遅刻するな、遊びは時間の無駄。』クソくらえ。
本音のロックは年齢の壁を越えて、魂に響きます。
まとめ
ストーリーばかりで細かいシーンをお伝え出来ませんでしたが、かいつまんで説明するとディーイのロック指導のロングシーンや厳しい学校と自由なロックのギャップが面白かったです。
あと、様々な子供たち(アフリカン、東洋人、ラテン等)が適材適所の大活躍をするのはアメリカさながらですね。
様々な悩みを吹き飛ばしてくれるロックで、また見たくなる作品です。
おまけ『10年後のスクールオブロック』
10年後のメンバー再結集でバンド演奏しています。この作品がどれだけ愛されているのかがよくわかります。