将棋初心者に矢倉はおすすめできません(本当のおすすめは”振り飛車”です)
よく「将棋 初心者」と検索すると検索結果には「将棋の戦法を覚えようおすすめは矢倉戦法!」みたいな記事がでてきます。んなアホな。
矢倉は初心者におすすめの戦法ではありません。これは将棋をやっている方なら周知の事実です。矢倉は将棋の純文学と言われていますが、何を指そうが初心者は同じです。
盤上の駒を使い、試行錯誤して相手の王を詰ます。これがすべてなのです。矢倉はこの工程が非常に長く複雑なので諦めてしまいます。しかも必ず矢倉が指せるワケではありません。今回はこの辺を書いていきます。
※将棋初心者=駒の動かし方がわかるレベルとさせていただきます。
わからない人のための予備知識(知ってる方は読み飛ばしてください)
矢倉とは将棋の戦法です。
将棋には基本的に二つの戦法に分かれます。将棋における最強の駒「飛車」を振る振り飛車と振らない居飛車です。
これにより全ての将棋が
居飛車vs居飛車に分類できます。(上から対抗形、相振り飛車、相居飛車ともいいます)
矢倉は居飛車の戦法です。
矢倉囲いと呼ばれる囲いで王様を守り、飛車を使って攻める戦法ですね。
矢倉をおすすめしない3つの理由
1、覚えることが多い
定跡と呼ばれる最善の手があります。これには一手一手理由があり、順番が入れ替わったり間違えた手を指すと自分が劣勢、最悪は負けてしまいます。マジで。
勘の良い皆さまならお気づきでしょう。矢倉には何種類もの定跡が存在します。
矢倉vs矢倉の相矢倉
囲ってる途中になんか攻めてくる急戦矢倉
プロで流行ってた雁木と呼ばれる矢倉の変化型などさまざまです。
もちろん暗記だけでなく定跡から外れても指しこなせる力も必要です。言っちゃえば全部そうなんですけどね。
2、矢倉じゃなかったりする
よし定跡覚えた!さっそくやるか!と意気込んでも
矢倉ができません。
どういうことかというと
「相手の戦法によって矢倉が指せないのです!」
つまり矢倉をやるなら+αでほかの戦法も勉強しなくてはいけません・・・。
人とやるなら「相矢倉やろう」と戦法をあらかじめ決めておくことはできます。ですが、コンピューターやネット将棋となると話はちがいます。
自分はこの真実を知ったときはガックリしました。
3、おすすめしたい戦法がある
じゃあどうすればいいの!という方、もちろん良い戦法がありますよ。
それは
振り飛車です。
理由はたくさんありますが簡単に言うと、
「覚えやすい」「必ず振り飛車ができる」「美濃囲いが美しい」です。
なんとなく簡単=弱い 難しい=ガチ強みたいなイメージがありますがそんなことはありません。簡単でガチ強です。
ゴリゴリ攻めたい人におすすめ。
振り飛車であれば
相手が何であれ振り飛車にできる、覚える定跡も少なめと大変お買い得です。
振り飛車の中にも種類があって、一番のおすすめは四間飛車。これ一本でどんな対局も指せます。
次点でゴキゲン中飛車。由来は近藤六段が陽気な性格だからです。
まとめ
矢倉
・覚えることが多い(指せるまでに時間がかかる)
・矢倉囲いは綺麗
振り飛車
・覚えることは少ない(少ない時間で指せるようになる)
・美濃囲いは美しい
囲いに関しては自分のイメージです
最後に
戦法を調べたい方はググったり定跡書をご購入してください。図書館に置いている場合もありますよ。(近所の図書館にあって大学の図書館にはありませんでした)僕が説明するよりわかりやすいです。
振り飛車やろうぜって話でした。